摂食嚥下障害の
評価と指導
(リハビリテーション)DYSPHAGIA

大曲リハビリテーションクリニックでは、摂食嚥下障害の方(食べることや飲みこむことに不安のある方)に対して、評価と指導、言語聴覚士によるリハビリテーションを行っています。
摂食嚥下障害の方は、食事や水分を上手に摂取することができずに、少しずつ栄養状態が悪くなってくることがあります。まずは何が問題で食べることや飲みこむことに障害がでているのか評価していくことが大切です。

評価について、当院では嚥下内視鏡検査(VE)、嚥下造影検査(VF)の両方を行っており、医師の判断によりVEまたはVF、VEとVFの両方の検査を行います。

①食べる時にむせてしまう、②食べ物が飲みこみにくくなった、③飲みこんだ後に咳が出る、④口からの食事を受け付けなくなった、⑤誤嚥性肺炎(食べ物が誤って肺に入ってしまうことで生じる肺炎)の可能性があるなど、食べることや飲みこむことに不安ある方は当院までご相談ください。

嚥下内視鏡検査(VE)

鼻腔から内視鏡を挿入し、のどの状態を観察します。内視鏡で観察しながらトロミ付きの水、ゼリー、実際の食事などを飲み込んでいただきます。食物の摂取状況に応じて姿勢・食物形態・一口量の調整を行います。食物の咀嚼状態・残留の有無、気管への流入の有無などを確認できます。

嚥下内視鏡検査のイメージ<嚥下内視鏡検査のイメージ>

嚥下造影検査(VF)

バリウムなどの造影剤を含んだ食事をX線透視下で食べてもらい、透視像をハードディスクなどに記録し、嚥下運動や適切な食形態を評価・診断する検査です。誤嚥があるかどうかのチェック、口腔・咽頭・食道の動きの観察等に有用な検査です。

嚥下内視鏡検査のイメージ<嚥下造影検査のイメージ>

食事の指導とリハビリテーション

医師と言語聴覚士が中心となり、食事についての指導と機能改善のためのリハビリテーションを行います。リハビリテーションは食べ物を使わない基礎訓練として、舌や口、喉といった飲み込みに必要な器官のリハビリテーションを行い、咀嚼と嚥下に関わる機能を回復させる方法、実際に食べ物を食べていただきながら、リハビリテーションを行う方法があります。これにより段階的に通常の食事の状態に近づけていきます。

イラストレーション 松沢ゆきこ https://www.matsusawa.com/